私立高校の一般入試受験には、併願優遇と言う制度があります。非常にメジャーで、大事なものなので、理解しておきましょう。お役に立てれば、幸いです。
併願優遇とは
- 「第一志望校に落ちたときはあなたの学校に入学するから、合格しやすくしてね」という約束をして私立高校の一般入試を受けること。
- この約束をして=併願優遇を利用して受験すると、かなりの高確率で、その私立高校に合格する。
- いわゆる滑り止め校を確保するために使う制度。
- ※ただし、いわゆる難関校など、いくら併願優遇を利用していても、高校が定める合格点(一般入試当日の3科の試験結果)に達しなければ不合格という学校もあります。
注意
- 誰でもが、どの私立高校とでもこの約束を出来るわけではない。
- 各私立高校が提示する条件をクリアする必要がある。
条件 ① 公私併願 可
- 多くの私立高校は、公私併願を可としている。
- つまり、第一志望校が公立だろうが、私立だろうが、本校以外にいくつ高校を受験しても構いませんよ。という私立高校が多い。
- たまに、公立が第一志望で、本校を第二希望とする者、と言うしばりを設ける私立高校がある。
- 例えば、私立○○高校がこういう条件の場合、私立👍👍高校を第一志望校にしている生徒は、私立○○高校を併願優遇受験できない。
- また、たまに本校を第二志望とすること、という条件を明記している私立高校もある。
- その場合は、受験できる高校が併願優遇受験校以外にもう一つだけとなるので、注意。
条件 ② 参加有無
- その私立高校が主催する説明会や、個別相談会などのイベントに参加したことがある。
- ※併願優遇を使って受験しようとする学校のイベントには必ず参加するように、生徒保護者に伝えましょう。
- ※当たり前のようですが、実は一度も見学などに行っていなくて併願優遇を利用できなかった例もあります。
条件 ③ 評定
- 条件は各私立高校によって異なる。
- 以下、例。
- 3科(国数英)の評定(3年生2学期の通知表の数字のこと)合計が10以上。
- または、5科(国社数理英)の評定合計が17以上。
- または、9科(5科プラス音,美,保体,技家)の評定合計が29以上。など。
- 学校によっては、3科評定合計と5科評定合計の両方の基準をクリアしなければならないなど、複数基準を満たさないといけないところもある。
- ※または と 且つ の違いに注意しましょう。
- 評定に1がある場合は問答無用でダメ=併願優遇を使えないと言う学校もある。
- さらに、1年生まで遡って、評定に1がある場合はダメと言う学校もある。
条件 ④ 欠席日数
- 3年次=3年生の4月1日から11月30日までに、欠席が○日以内であること。
- 3年間=1年生の4/1から3年生の11/30までに、欠席が○日以内であること。
- ※～次 と ～間 の違いに注意しましょう。
- 遅刻回数を基準に入れる学校もある。
- ※もし、入院など、やむを得なく欠席日数がかさんだ場合は、私立高校に説明しましょう。理解してくれる場合が多いです。
加点 救済措置
- 評定に関する基準について、たとえ私立高校が示す基準に達しなくても、評定に加点してくれることがある。
- 加点対象や、加点の限界は各私立高校によって異なる。 以下、例。
- 英検、漢検、数研どれかの3級以上をもっていれば、5科評定合計にプラス1。
- つまり、基準が5科評定合計17に対して希望者の5科評定合計が16だった。この生徒は英検3級をもっている。なので、5科評定合計を17とみなし、基準をクリアしたことになる。
- ※何で何ポイント加点してくれるか、また、3科に加点するけど、5科には加点しないなど、細かくがあるので、勘違いしないように中止しましょう。
- その他、委員会活動や部活動、その私立高校の説明会に参加した回数、大会やコンクールの実績など、様々な要素で加点してくれる。
絶対にすること
- 生徒,保護者に、説明会などで、最新の情報をゲットするように伝える。
- また、説明会や個別相談会に参加したら、①いつ、②誰と(話を聞いた、話をした先生の氏名と所属)、③どんな話をしたかをメモするように伝える。
- そして、①～③を担任など、学年教員に伝えるよう指示する。
- ※基本的に中学校にある各私立高校の情報は、1年前のものです。なので、必ず生徒,保護者に最新の情報をゲットするよう、そして、中学校とシェアするように伝えましょう。
- ※私立高校の情報は各学校によって違うので、担任がひとりでやろうとすると大変アンド危険です。
- ※みんなでやりましょう👍👍
今日の1枚
群馬県みなかみ町 別邸 千寿庵 の朝食
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