クラス分け

教員の仕事

新年度の準備にはいろいろありますが、クラス分けが一番大変&大切です。クラスは生徒が1日の多くの時間を過ごす居場所。できるだけ、生徒が快適に過ごせそうなメンバー構成にしましょう。クラス分けの仕方の1例をシェアします。お役に立てれば幸いです。

短冊作り

  • 生徒の情報を記載した短冊(紙)を作る。※ペーパーレスがトレンドなので、ロイロノートなどで行う学校、学年もあるかもしれません。
  • 短冊に乗せる生徒情報① 生徒の氏名 (できれば顔写真)※顔写真を載せた短冊だと、なんとなくできあがったクラスの雰囲気がわかるという先生もいます。確かにそうですね。
  • ②生徒の性別 ※一目でわかるように短冊の紙の色を変えたり、短冊の端に色をつけたりしましょう。
  • ③生徒の学力 新1年生なら小学校から送られてくるテストの点数や通知表の成積。新2年や新3年なら前年の定期考査の3科や5科の合計点数。※直近のテスト(学年末テスト)の結果を使うことが多いです。
  • 運動の得意/不得意 ◎運動が得意(≒速く走れる)/○/△/× ※運動会(主に走る競技が多い)でどこかのクラスに偏りが出ないようにしましょう。
  • ピアノを弾けるか P(大きなP=ピアノが弾ける)/p(小さなp=ピアノ経験者、難しくない曲なら弾けるだろう) ※合唱コンクールなどを見越して、各クラス一人はPまたはpがいるようにしたい。※けど、最近はピアノを弾ける生徒が減ってきているので、合唱コンクールの伴奏者の扱いを再考する方が大事だと思います
  • リーダー L(大きなL=学年委員/学級委員レベルの頼れるリーダー)/l(小さなl=班長レベルのリーダー) ※Lは各クラス男女1人ずついるのが理想。
  • 支援が必要か(知的、精神的、身体的により手厚い支援が必要かどうか)S(大きなS=かなり支援が必要)/s(小さなs=やや支援が必要)※支援学校や支援級に所属するほどではないけれども、より手厚かったり、個別の支援が必要な生徒はいます。
  • つける/離す ※生徒同士の相性、いままでの付き合い方、いままでに発生したトラブルなどを考慮して、同じクラスにしたり、しないようにします。○○さんは孤立しがちだけど、△△さんは比較的仲良しだから一緒のクラスにしよう。仲がよすぎていつも一緒にいるから離そう。この子たちはつるむとトラブルを起こしやすいから離そう。など。※英語や数学、体育など2クラス合同での授業もあるので、離す生徒が合同クラスで一緒にならないようにすることも考えておきましょう。
  • など、学校や学年によって短冊に記載する内容(=クラス分けに使う情報)は異なる。

短冊をならべる

  • 男女に分ける。
  • 学力の高い順にクラスを分ける。例500点満点中、490点のAさんを1組、485点のBさんを2組、480点のCさんを3組・・・という感じ。
  • Lやlが各クラスバランスよく存在するかを調整。
  • その他の情報を考慮して、バランスよく生徒を入れ替える。または、三角トレードをする。
  • つける/離すはいつでも意識しましょう。
  • ※つける/離すは前年からの情報だけでなく、私は、2年前の情報や小学校からの申し送りも気にしてました。
  • 男女を組み合わせる。

寝かせる

  • 卒業式や修了式前後で現在の学年所属教員で原案を考える。
  • 来年度の人事が決まったら(=来年度の学年所属教員が決まったら)そのメンバーでさらに考える。
  • 春休み中に2~3日寝かせて、改めて考え、決定する。

クラス分けは本当に気を遣います。生徒がそのクラスでできるだけ快適に過ごせるように。ただ、実際にクラスがスタートしてみれば、教員の想定を超える良い/残念な化学反応は起きえます。それはしょうがないです。担任の先生が背負い込みすぎず、学年全体、場合によっては他学年にも協力してもらって、学校全体で生徒と向き合いましょう。GOOD LUCK👍👍

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